症状
現在妊娠33週。1か月前から右のお尻がたまに痛かった。この痛みは5年以上前にも感じたことがあったが、気にせずにいた。妊娠中は骨盤が緩むといわれていたのでそのせいかと思って骨盤ベルトを巻いて過ごしていたが、ベルトをすると少し楽な気がするが、痛みに全く変化がなかった。昨日、椅子から立ち上がりの際にビシっとした痛みが右お尻に走った。出産までにこの痛みを取りたいと思って来院した。
検査
座位から立ち上がると右臀部にやや鋭痛がでるが、仰向けで本人がリラックスした状態で股関節を動かしても痛みの誘発はない。右臀部の触診においては、梨状筋を含めた深層筋の圧痛が強い。腰部の伸筋の緊張が強く、腰仙部に圧痛がある。また、右股関節は屈曲内旋位において引っかかりがある。
施術
初回は骨盤を調整して股関節の動きを整えたが、4日後の来院であまり変化がなかった。2回目の施術では、痛みを誘発している右臀部の梨状筋を含めた深層の筋肉(双子筋や大腿方形筋)と大腿筋膜張筋を時間をかけて緩め、股関節の動きを調整した。骨盤矯正も行った後に骨盤ベルトを装着してもらうと座位から立位の動きでの痛みが消失した。それから4日後の施術では痛みがひどかった時を10として現在は1まで改善した。
結果
昔から右臀部の痛みを感じたことがあったので、妊娠される前から右臀部の筋肉に負担がかかっていた可能性があります。妊娠中はホルモンの影響で関節が緩みやすくなるのでその影響で悪化したのでしょう。骨盤の歪みを伴う場合は大抵骨盤ベルトをしても痛みが消失することはありません。筋肉のアンバランスや関節のズレを伴っている場合はベルトで固定しても安定することで多少は楽になりますが改善されることはありません。骨盤調整を行ってから骨盤ベルトを使うことをお勧めします。
産前産後の女性を対象とするエクサイズに興味を持ち、ピラティスインストラクターの資格も取得。WHO基準カイロプラクターとして、より効果が高く持続する独自のケアメソッドを提供しています。一児の母。