「正しい姿勢」これは、私がよく受ける質問なのですが、正しい姿勢は頑張って作るものではないので、日頃からどのように正しい姿勢を心がければよいのかお伝えできればと思います。
まず正しい姿勢とは、ざっくりと壁に頭とお尻と踵を沿わせた時に、横から見て外耳孔(耳の穴)、肩、大転子、くるぶしが一直線になると理想です。これは、日頃の立ち方や姿勢がかなり影響されます。そもそも、壁に頭とお尻と踵を沿わせることが辛い方は、日頃の姿勢が崩れていると言ってよいでしょう。その場合、無理して姿勢を正してもただきついだけです。また、壁に頭とお尻と踵を沿わせることができるが、日頃の姿勢とはかけ離れているなと感じる方も不良姿勢の可能性が高いです。
姿勢が崩れてしまう原因として多いのが、長時間のデスクワーク、今や必要不可欠の存在スマートフォンによる長時間のスマホいじりなどです。そうした影響は猫背や不良姿勢になり、さまざまな身体の不調につながります。肩こりや腰痛はもちろんのこと、頚部の筋肉の過度な緊張により頭痛を招いたり、頚椎に対しての過度な負担が頚椎ヘルニアとなり神経の圧迫を招いたりするのです。ここまでの状態までいくと、簡単に改善することが難しく、健康な生活が送れなくなってしまいます。姿勢が崩れさまざまな症状が出る前に、健康でいる為に、身体のメンテナンスが大切になってきます。
では、どうしたらよいのか??
不良姿勢による肩こりや腰痛などの症状で来院した方ほとんどに共通するのが、肩甲骨の動きの悪さです。個人差はもちろんありますが、猫背により肩がうちに入り脊柱の柔軟性が低下した方は、肩甲骨の動きを整えると1回の施術だけでもその違いに気付かれています。そして、肩甲骨の動きの改善や脊柱の柔軟性の向上により姿勢の正やすさを体感される方がほとんどです。
日頃から意識的に肩甲骨や脊柱を動かすと効果的です。自分で大胸筋や肩周りのストレッチをしたり、脊柱を動かすエクササイズ(ヨガやピラティス)をするのもよいでしょう。また、バランスボールやストレッチポールなどを使用して肩甲骨や脊柱を動かすのも効果的です。これが難しいと思う方は、カイロプラクティックなどの施術に頼るのもありです。
正しい姿勢を心がける意識は大切ですが、楽に正しい姿勢を取れるように日頃からしなやかな背骨にしておくことが大切です。正しい姿勢とは、身体それぞれの部位にとって負担のないポジションにあることであり、正しい姿勢を取ることこそ、体幹を強化することにつながります。不調のない身体作りをして綺麗な姿勢を手に入れましょう。

産前産後の女性を対象とするエクサイズに興味を持ち、ピラティスインストラクターの資格も取得。WHO基準カイロプラクターとして、より効果が高く持続する独自のケアメソッドを提供しています。一児の母。